住戸の南北それぞれに、広い屋上庭園が有るマンションのリフォームです。南の庭園に面してLDKを、北の庭園に面して和室を計画しています。
LDKと書斎は、可動間仕切による一体的な空間ですが、天井内ダクトの納まりを処理することを兼ねて徐々に高くなる天井形状とすることで、シンプルながらも変化のある空間とすることを目指しました。荒々しい木目かつ濃い色で存在感のあるチークフローリングから、造作家具のシルバーハート、壁面のシナへ、徐々に木目が優しく明るい色となるような素材選定を行いました。
名称 千駄ヶ谷のマンションリフォーム
所在地 東京都渋谷区
竣工 2015年10月
床面積 約190㎡
写真撮影 廣瀬隆志
キッチンダイニングからリビングを通じて書斎を見る
書斎からダイニングへ向けて、徐々に高くなる天井。書斎とリビングは、可動間仕切によって仕切ることが可能
天井形状と呼応し、プレートのみで構成したシンプルな木製本棚
ダイニングからキッチンを見る
ダイニングの外側にある南テラス
廊下
洗面所
和室の開口部は、周囲からの視線を遮りつつバルコニーの緑を眺めることが出来るよう、雪見障子のような構成とした。存在感のある左官壁と天井のシナ合板の採用は、意匠的理由とともに調湿性能を上げることにも寄与している。