機会均等の戦後教育から一歩踏み出し、英国のパブリックスクール等に見られる次世代のリーダー教育を目指す、中高一貫教育の全寮制男子新設校です。三河湾に面した13haの広大な校地全体が、720人の生徒達の豊かな生活の場となるよう、「自由と規律」を涵養する空間づくりを目指しました。学生寮群と教職員宿舎で校舎群・体育館・食堂棟を挟むように海沿いに配置し、多様なスケールや性格の内外部が連続する、おおらかな生活・教育環境の創出を目指しました。

なお、2009年3月には日本設計の設計監修による二期工事が完了しています。

 

 ※株式会社日本設計在籍時に担当

 

名称     海陽中等教育学校

所在地    愛知県蒲郡市海陽町

主用途    学校(全寮制)

竣工     2006年3月(一期工事)

面積     36,003.57m2(一期工事)

構造     RC、SRC、S

階数       地上1~4階

受賞     日本建築学会作品選集2008

     JIA優秀建築選2008

 

写真撮影   1~4:エスエス名古屋

     5:川澄建築写真事務所

 


1.三河湾沿いに展開するキャンパス

 

2.キャンパスの中心となる芝生の広場

左手に体育館、右手にはダイニングホールがある食堂棟、正面にはマウンド越しに学生寮が見える

 

3.普通教室の前面に広がるスタディーホール

北側採光の普通教室に対し、南に面した明るい縁側のように人が集まる空間を目指した


4.全校生徒が一同に会するダイニングホール

海のスケールに合わせた大らかな曲面屋根が、全校生徒を優しく包み込むような天井デザイン

 

5.中庭を介して緩やかに繋がる学生寮

ヒューマンスケールな路地のような風景が動線に沿って展開される、学生寮の足元廻り